上村秀雄 『歩むもの』抜粋


自分の気に入らないこと(自分にとって嫌な出来事)は、すべて自分のためになる。

そのときに直面しては、嘆き苦しみ、憎み呪うものであるが、一歩退いて大局より眺めれば、その気に入らぬことこそ、自分に反省の機会を与え、ややもすれば有頂天になり、傲慢になろうとする自分にブレーキをかけてくれる良き師であることに思い至るのである。



何がこの人生においてもっとも大切なものなのか。
それをしっかり見定めて、まっしぐらに邁進することだ。
つまらぬことに心身を労している間に、短い人生は、さっさと過ぎてしまうのだ。



神、われに逆境を与え給う。謹んで拝受するのみ。



孤立無援、絶対絶命の境地に追い込まれなくては、人は、本物にはならない。